東京都渋谷区の住宅街で、突然大きな爆発音とともに火災が発生した。火元となった会社経営の男性の住宅兼事務所が全焼し、焼け跡から妻と母親の遺体が発見された。男性と息子ら三人も重軽傷を負った。
男性は映画撮影などで使う火薬を扱っており、銃の発射シーンの「ガンエフェクト」という特殊効果の分野では知られた存在だったらしい。「火薬を調合中に爆発した」とも「火薬を作業中に室内がくすぶり、消そうと立ち上がると爆発した」とも語ったとされる。調合ミスによる爆発か、他の原因で火が出て火薬に燃え移ったのか。
男性が扱っていたのは火薬類取締法で定められた「玩具用火薬」に当たる。一定量を超える火薬の保管や製造には都知事の許可が必要だが、男性も会社も得ていなかった。警察は同法違反の疑いも視野に火薬の取り扱い状況などを調べている。徹底した解明が求められる。
一帯は住宅やファッションビルなどが並ぶ一角で、近くには高校や幼稚園もある。何度も響く爆発音。炎が隣家に次々及んでいく。思いもしなかった爆発火災に、住民たちの衝撃はさぞ大きいことだろう。
それにしても、都心の住宅密集地で爆発するほどの火薬を保管し、扱っていたとは。ひとつ事が起これば、大惨事になりかねないという危機意識はなかったのだろうか。火薬に関する知識や優れた取り扱い技術も持つ超一流のプロにしては、非常識でお粗末な限りだ。過信があったといわざるを得ない。
火薬の調合の有無や保管量などが捜査の焦点だが、現実に爆発火災は起きた。仮に届け出の必要がない保管量だったとすれば基準の見直しが必要だ。危険物を扱う側の意識を含め管理の在り方が問われるのは当然だと思う。
2008年11月14日
どう思いますか?
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/109668455
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック
http://blog.seesaa.jp/tb/109668455
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック



